日本工業経済新聞社(山梨)
2014/04/25
【山梨】県リニア交通局、14年度に駅周辺整備基本方針策定へ
県リニア交通局(小野浩局長)は、2014年度の重点施策事業をまとめた。リニア中央新幹線の整備促進では、駅周辺整備基本方針を策定するとともに、着工を見据えた用地取得で業務受託や外部委託検討などを進める。公共交通の利用促進では、中央本線の通勤通学用快速電車の甲府延伸へ協議を行う。
リニア関係では、リニアを活用した県土づくりの基本的な指針である「リニア活用基本構想」の具現化に向けて、リニア駅周辺の具体的な整備手法や整備方針、概算事業費などの駅周辺整備基本方針を策定する。策定に向けては、検討委員会や検討部会などを開催して内容を詰めていく。
リニア関係の用地取得では、取得業務の受託に向けてJR東海などとの協議を重ねるとともに、用地取得業務の外部委託の検討、事業説明会や中心線測量、用地幅杭内への立ち会い、用地説明会の共同開催および用地交渉を実施する。
一方、公共交通の利用促進・利便性向上では、リニア開業を見据え、全県的なバスネットワークのあり方を検討するほか、地域別のバス路線網についてバス事業者や市町村などと協議を進める。中央本線については、通勤通学用快速列車の甲府延伸の早期実現に向けて関係機関と協議する。