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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/04/24

【群馬】太田市が6月にも市民会館工事を公告

 太田市は、(仮称)新太田市民会館建設事業の主要工事を早ければ6月中にも公告する。建築主体工事、電気設備工事、機械設備工事の3分離発注を中心に庁内で協議しているとみられ、建築主体工事以外でもJV編成を求める可能性がある。いずれの工事も議会案件となる。また、舞台設備工事も照明、音響、機構の3分離で秋ころに入札を行う予定だ。

 主要工事は、9月定例議会での契約締結議案承認を目指しており、8月中の仮契約から逆算すると、早ければ6月、遅くとも7月には条件付き一般競争入札を公告する。工事は建築主体工事、電気設備工事、衛生設備工事、空調設備工事を予定し、このうち衛生設備と空調設備を機械設備工事として1件にまとめる案が庁内で検討されている。過去の大型建築案件の発注実績を考慮すると、建築主体工事は2〜3社によるJVとなる可能性が高いほか、電気設備工事と機械設備工事でもJV編成を含めた協議がされているもよう。
 さらに3分離で発注を予定する舞台設備工事も、それぞれの設計金額が1億5000万円を超える見込みで契約には議会の承認を得る必要があり、12月定例議会に議案を上程する見通し。照明、音響、吊り物機構の3分離で秋口に入札を実施する。
 太田市民会館建設工事は当初2012年度に着工するはずだったが、教育施設の耐震化工事を優先したため、先送りされていた。総事業費は12年度当初予算に3カ年継続事業として33億208万8000円と公表しており、約30億円が工事費に充てられる。本年度当初予算には、工事費の一部として11億9156万9000円を計上している。
 建設地は、飯塚町の九合行政センターと東中学校に挟まれた1万2877・95u。敷地の北東を高圧線がかすめるため、施設はやや南寄りに建てられる。施設規模はSRC造・S造4階建ての延べ床面積7947u。3層の客席(計1501席)を有する大ホール(1936u)をメーンに、スタジオ(279u)や、多目的室2室(45uと30u)、各階に多目的用を含めたトイレ、エレベーターなどを配置し、太陽光発電設備や屋上緑化も整備する。契約締結議案承認後に本体工事へ着手し、16年度下期に完成させる。設計は香山壽夫建築研究所(東京都文京区)が担当した。
 外構工事は50台分の駐車場整備や植栽工を見込み、16年度に行われる。駐車場の大部分は敷地外に計画しており、隣接するバスターミナルに600台分、九合行政センターに190台分(供用)を確保する。バスターミナル部の整備工事が今後予定されている。