建通新聞社
2014/04/23
【大阪】府市連携でライトUP 本年度は鉾流橋
大阪府と大阪市の連携により、大阪光のまちづくり2020構想に基づく中之島エリアのライトアップ事業が着実に進んでいる。2014年度は府が鉾流橋のライトアップを行うほか、市で淀屋橋などの既設ライトのLED化に着手。大正から昭和初期に、光の都と言われた大大阪時代のような夜間景観の創出に取り組む。
鉾流橋は、中之島地区内にある中央公会堂の北側と対岸の大阪地方裁判所の間で、堂島川に架かるゲルバー形式の鋼橋。橋長98b、幅員13b。場所は大阪市北区中之島1丁目〜西天満1丁目。
周辺には、中央公会堂や中之島図書館といった観光スポットのほか、堂島川下流側にすでにライトアップされた水晶橋、大江橋、船着き場や商業施設があり、鉾流橋のライトアップで、より夜間景観の魅力が高まることが期待される。
ライトアップの設計業務は公募型プロポーザルで公示されており、4月25日に説明会を開き、6月12、13日に応募書類を受け付ける。7月中旬にも委託先を選定。契約金額の上限は649万9440円を設定している。
設置工事については、設計が完了する11月末以降に、意向調査を実施。設置工事を希望する業者数を把握した上で、発注方法を固め、年明けにも着工する。工事費には5699万9160円を概算。15年度早々に点灯式を行い、常時点灯する。
また、大阪市ではライトアップ済み橋梁のLED化を予定。大江橋、淀屋橋、水晶橋、錦橋の4橋を対象に、今後、整備スケジュールなどの検討を進める。
中之島エリアでは、これまでに浪華三大橋と呼ばれる、なにわ橋、天神橋、天満橋をはじめ、橋梁10カ所と船着き場、護岸など5カ所のライトアップを7億8000万円を投じて完了。府の担当課では「ライトアップ効果の高い橋梁から順次、整備を進めていく」としている。