北海道建設新聞社
2014/04/22
【北海道】道が標準歩掛りに3工種新設−国交省改定に準じ断面修復工など
道建設部は、橋梁補修用の標準歩掛かりに断面修復工など3工種を新設し、6月1日入札分から適用する。採算性が低い維持修繕の予定価格を現場の実態に沿って積算できるようにするため、国土交通省が4月1日付で改定した土木工事積算基準に準じた。また、堤防除草工など維持修繕用3工種の歩掛かりについては、道の定期改定時期である10月1日付の見直しに向けて準備を進めている。
標準歩掛かりは、工事の積算に使用する標準的な施工条件での単位施工量や労務日数、材料数量、機械運転時間などの所要量を工種別にまとめたもの。
同部は、橋梁補修用として、コンクリート構造物の劣化によって欠落した部分の断面を修復する「断面修復工」、コンクリート構造物の劣化によるひび割れ部分を充填剤などで補修する「ひび割れ補修工」、コンクリート構造物のコンクリート表面を被覆材で覆う「表面被覆工」の3工種を新設。これらの工事発注に当たっては、見積もりを集めて積算していたが、歩掛かりの新設により積算の効率化などを図る。
また、維持修繕用3工種の歩掛かりを見直し、10月1日入札分から適用する考えだ。内容は国に準じて、堤防除草工と道路除草工は飛び石防護を施す場合の歩掛かりを追加するとともに単位施工数量を見直し、切削オーバーレイでは小規模施工の歩掛かりを追加する。
このほかの国の改定事項は、本道の条件に合うかどうかの見極め中。適用する場合は、維持修繕用と併せて10月1日の定期改定で見直す。