静岡市は2014年度、津波避難タワーの整備について、清水区の塚間地区など6基を建設する計画。13年度の繰り越し分として清水区三保の塚間地区と同区宮加三の宮加三公園、駿河区の用宗漁港の3カ所については第1四半期に発注する。
14年度当初予算に計上した事業費3億円で、三井・デュポンフロロケミカルが土地を無償譲渡する三保地区と、中島地区、長田南地区の3カ所は、工事を第3四半期に発注する予定。
三保地区、中島地区、長田南地区の3地区については、建設に当たって先にボーリング調査と設計を行う予定で、第1四半期に発注する。地質調査に2カ月、設計に4カ月の委託期間を見込んでいる。
塚間地区と宮加三公園の2基については、13年度の繰り越し分として建設する。13年度実施の調査・設計費などを含む13年度当初予算は事業費3億円。また、用宗漁港についても13年度9月補正で追加されており、13年度実施の冷蔵庫棟解体工事、調査・設計費などを含む事業費は2億9403万円だった。この3地区のタワーについては、14年内の完成を目指す。
市内には、津波から避難することが難しい空白エリアが21カ所あり、13年度末までに4基が完成している。今後、全ての地区に津波避難施設を整備していく方針。
各地区のタワーの計画規模などは次の通り。
▽塚間地区―鉄骨造2層、築造面積110平方b。収容人数は約400人。設計は西村建築設計事務所(静岡市葵区)が担当。場所は清水区三保705ノ5。
▽宮加三公園―鉄骨造2層、築造面積103平方b。収容人数は約400人。設計は牧野一級建築士事務所(静岡市清水区)が担当。場所は清水区宮加三27ノ1。
▽用宗漁港―鉄骨造2層、築造面積150平方b。収容人数は約310人。設計は金丸建築設計事務所(静岡市駿河区)が担当。場所は用宗1丁目。
▽三保地区―鉄骨造2層、築造面積138平方b。場所は清水区三保地内の三井・デュポンフロロケミカル社有地。
▽中島地区―鉄骨造2層、築造面積220平方b。場所は駿河区中島地内の市有地。
▽長田南地区―鉄骨造1層、築造面積175平方b。場所は駿河区用宗1丁目地内の市有地。
(2014/4/21)
建通新聞社 静岡支社