日本工業経済新聞社(群馬)
2014/04/16
【群馬】県中之条土木の上信道事業概要を公表
県中之条土木事務所は、本年度の上信自動車道整備事業の概要を明らかにした。管内で進められている3工区のほか、本年度から吾妻東バイパス2期工区が新たに事業化し、起点の渋川市から供用開始済みである八ッ場バイパスまでの全区間で事業を推進していく。本年度は、祖母島〜箱島バイパス工区で(仮称)第1橋梁の上部工を6月ころに公告するほか、吾妻西バイパス工区では(仮称)鳶ヶ沢橋の下部工を同じく、6月に指名競争入札で発注する。吾妻東バイパス2期工区では現在ルートの調整を行っており、それが済んだのち予備設計を委託する。
祖母島〜箱島バイパス工区で上部工を予定している(仮称)第1橋梁は沼尾川を渡河する橋長145m、有効幅員約10・5mの規模で、上部工の形式は鋼3径間連続非合成鈑桁橋、下部工は逆T式橋台(深礎杭)2基、張出式橋脚(大口径深礎基礎)2基で計画されている。現在は、下部工を推進しているところ。本年度の工事は桁の製作、架設を一括して発注する予定で、道路改良工事についても順次発注していく。
吾妻西バイパスでは(仮称)鳶ヶ沢橋に本年度から着手。この橋は鳶ヶ沢に架設するL63・2m、W10・5mのPC単純箱桁橋。本年度は、この沢の東側へA1橋台を新設する。このほか、用地買収と埋蔵文化財調査を実施する。
本年度から事業化された吾妻東バイパス2期工区は、東吾妻町箱島〜植栗間のL約6700m区間が対象で、本年度は道路の予備設計を委託し、着工に向けた準備を進めていく。
吾妻東バイパス工区では、2013年度から道路の予備設計を大日本コンサルタント(東京都豊島区)が進めており、本年度は地質調査や現地での測量を行う。
上信自動車道は、渋川市中村地内の国道17号を起点として長野県東御市までのL約80qが計画区間。3種2級、設計速度60qで計画され、主要交差を立体化した高速道路に準ずる高規格道路として整備する。このうち、群馬県内はL約65qを予定している。
県中之条土木事務所管内では、東側から祖母島〜箱島バイパス工区(L約4000m)、吾妻東バイパス2期工区(L約6700m)、吾妻東バイパス工区(L約6400m)、吾妻西バイパス工区(L約7000m)に分けて整備を推進。吾妻東バイパス2期工区の事業化により群馬県側の起点である渋川市から開通済みの八ッ場バイパスまでの全区間で事業化となった。