静岡県は、大規模地震発生時に災害公営住宅を迅速に供給するため、本年度に標準設計などを作成する。
災害公営住宅については、東日本大震災の被災地で建設が遅れている実情がある。静岡県では、事前復興にもつながることから事前準備として標準設計などを作成することとした。
整備方法については、東日本大震災での事例を調査・検証した上で、現在の手法に限らず抽出するとともに、震災復興のまちづくりの側面からもどういった整備手法があるか検討する。
標準設計などの内容は、配置計画、住棟計画、平面計画、各種仕様の設定と、標準建設費の算出、未利用公有地でのケーススタディを行う。作成業務は外注する予定。
静岡県では、2011年6月から災害公営住宅関連業務に当たる建築技術者を岩手県に派遣し、14年度も2人の職員を派遣した。今回の災害公営住宅の標準設計作成でも、これまで帰任した派遣職員の経験とノウハウを生かしていくとしている。
(2014/4/16)
建通新聞社 静岡支社