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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/04/15

【群馬】館林市がつつじが岡公園旧温室を改修

 館林市は本年度、つつじが岡公園リニューアル整備事業へ工事費2億円を投入する。旧温室の改修工事がメーンとなり、工事は建築、電気設備、給排水設備を予定するほか、園路の改修も見込んでおり、5月から6月ころの入札執行を目指している。県が2010年度から実施してきたリニューアル整備事業は、4月1日に公園の移管を受けた市によって本年度完了する。

 花山町にあるつつじが岡公園は、市立公園と県立公園に分かれていたが、本年度に県所管12・93haが市へ移管された。旧温室はこの旧県立公園内にあり、昨年度までに県がトイレなどの改修工事を実施済み。本年度は市が旧温室内を改修し、フードコートと展示シアター設備を持つサービス施設へと生まれ変わる。当初予算には、工事費2億円と工事監理委託費750万円を計上している。
 工事は建築、電気設備、給排水設備に分離し入札を実施する。このうち、建築工事は設計金額7000万円を上回るため、条件付き一般競争入札を適用する予定。また、温室周辺の園路で段差を解消する工事も実施する。現在、国庫補助の交付に向け準備を進めているところ。それぞれの工期は6カ月程度を見通す。旧温室は1989年に建設されたS造地上2階地下1階建て、延べ床面積1886・95uで、地下は機械室、1階は温室スペース、2階は温室を見渡せる回廊だった。改修の対象となる1階は1064・82uで、展示シアター施設は約450u、フードコートは約500uを見込む。建築に関する設計はアークプランニング(太田市)が作成し、シアター設備の設計はNHKエンタープライズ(東京都渋谷区)が担当した。
 つつじが岡公園は、これまで県と館林市が区域を分けて管理運営が行われてきた。県が管理してきた温室や水産学習館といった施設は老朽化や来場者の減少といった課題を受け、専門家を交えた検討を重ねた結果、周辺施設との連携強化を図るため市への移管を目指し、昨年度まで県による四季型都市公園へのリニューアル整備が進められてきた。