北海道建設新聞社
2014/04/15
【北海道】40号天塩防災、稚内開建が事業引き継ぎ新ルート着工へ
留萌開建が進めてきた40号天塩防災のうち、2014年度から稚内開建が引き継ぐ事業区間の概要が明らかになった。天塩大橋―幌富バイパス幌延IC間の2・1`で、新ルート開設に向けたプレロード工法による地盤改良、路盤・舗装などを施す。14年度は用地測量のほか、盛り土による地盤改良を発注する予定。地盤の安定化に2―3年を要するため、路盤・舗装は16年度以降となる見通しだ。
40号天塩町天塩防災は08年度に着手。幅員が狭く大型車両のすれ違いに支障があり、老朽化と耐震性に不安を抱えている天塩大橋の架け換えや、地吹雪による視程障害を低減する防雪林整備を進めている。天塩町オヌプナイ―幌延町元町間の13`で3区間に分けて実施。総事業費は115億円を試算している。
区間内にある幌延町は、10年度の支庁再編に伴い、留萌振興局から宗谷総合局に管轄を移したが、継続性が必要な用地交渉があるため、これまで町内での同事業は、留萌開建が担当してきた。
13年度までに用地交渉が一段落を迎え、新ルートの詳細設計が完了したため、14年度から稚内開建が幌延町内の業務を引き継いだ。40号天塩防災の事業費は、年度ごとに両開建で調整して振り分ける。
14年度に実施する用地測量と地盤改良は年内完了を目指しているが、発注時期は未定。15年度も地盤改良を施し、16年度以降の路盤・舗装に備える。
天塩、幌延両町、警察署などを交えた40号の所管については、事業完了の数年前から協議を始める予定だ。