日本工業経済新聞社(群馬)
2014/04/11
【群馬】外壁改修などに8・5億円
群馬県住宅供給公社は、2014年度の事業計画をまとめた。本年度から新規で前橋市営住宅の管理を実施し、県内公営住宅の約75%を管理することとなる。また、本年度は通常の業務委託のほか、13年度補正予算分の外壁改修および屋根防水改修工事費8億5096万8000円が増額されており、70棟弱の外壁改修などを進めていく。
11年度から15年度までの公社中期経営計画に基づき、公的機関として公営住宅管理受託事業の拡大や分譲住宅の完売、公社賃貸住宅の整備・改善を中心に、少子高齢化社会にも対応した「県民の住生活安定と社会福祉の増進」に貢献し、効果的かつ効率的な事業展開、経営基盤の安定に向けて取り組んでいく。
同公社は、管理権限代行者として、県営住宅106団地・1万243戸の維持修繕や管理を12年4月から15年3月まで行うこととなっている。本年度は通常業務委託のほか、13年度補正予算分(防災・安全交付金事業)8億5096万8000円が増額。老朽化が進行している住宅の外壁改修を70棟弱実施するほか、一部では屋根防水改修工事にもとりかかる。補正予算分を含めて、県営住宅管理受託住宅管理事業費は例年の2倍近い19億1131万5000円となった。
県営住宅のほか前橋市営、高崎市営、桐生市営、太田市営、館林市営、みどり市営、渋川市営住宅でもそれぞれ小破修繕や管理業務などを行っていく。本年度から前橋市営住宅の管理権限代行者となったことで、県内公営住宅の4分の3の管理を行うこととなる。また、戸数500戸程度の小規模管理受託についても調査検討を進めるほか、特定優良賃貸住宅の共同事業および管理受託、高齢者向け優良賃貸住宅の管理受託も行う。
分譲住宅事業では、管理工事としてロイヤルタウンみずき野(前橋市)の除草など維持管理に7万2000円を計上。賃貸住宅取得事業では、独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構が運営する細谷団地(太田市、80戸)と三野谷団地(館林市、80戸)を取得して早期の管理運営を目指す。
賃貸住宅管理事業では維持修繕工事費に計9677万円、賃貸施設管理事業では同じく維持修繕工事費に計150万5000円をそれぞれ見込んだ。また、元総社第二県営住宅(前橋市)の駐車場新設工事費に413万円、朝倉県営住宅(前橋市)ほか4団地の駐車場改築・修繕工事費に計1268万円を計上した。
公共団体からの受託事業は新規で6市町から予定。みどり市からは公共施設改修工事実施設計・工事監理ほか5件に400万円、みなかみ町からは町営住宅改修工事ほか5件の設計・工事監理に800万円、長野原町からは町営住宅改修工事ほか1件の工事監理・劣化調査に100万円、東吾妻町からは町営住宅改修工事の工事監理・劣化調査に150万円、沼田市からは集会施設改修工事の設計・工事監理に100万などをそれぞれ見込んでいる。このほか、前橋市紅雲町の住宅供給公社ビル(1981年築、延べ床面積2552・4u)の耐震診断業務委託費に270万円、駐車場施設整備などに162万円を計上した。