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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/04/07

【山梨】富士吉田市恩賜組合 木質バイオマス施設を建設

 富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合(富士吉田市上吉田5605)は、木質バイオマス燃料生産施設の建設を計画。組合入会管理地の森林資源を活用した伐採・搬出・収集・運搬・チップ加工など燃料化システムと、利用までの地域循環型木質バイオマスの利用体系を構築する。工事費は3億5852万6000円で、本年度の当初予算へ計上した。
 工事の発注形態については、今後詰めていくが、指名か一般競争による一括発注が有力。郡内業者が入札参加の対象となりそう。入札は国の補助内示が下りる5月から6月ごろに執行し、6月議会で工事請負契約の承認後に着工。年度末の完成を目指す。
 建設予定地は、吉田恩組役場北側にある木工加工を行う施設の西隣。敷地面積25万1523・83u内にS造平屋建てのペレット生産施設を整備する。工場棟は延べ床面積704・18u、事務所棟は延べ60uの規模。そのほか木材置場1602・40uを備える。施設内には木質バイオマスプラントを置く。
 組合によると、約2000hの森林で造林事業を行っているが、これまでは多くの間伐材を活用していなかった。組合では、森林資源の地域内でのリサイクルを模索した結果、再生可能エネルギーの一つである木質ペレットに着目。整備を進めるにあたり、富士吉田、山中湖、忍野3市村内での木質ペレット需要量のほか、造林事業で伐採する間伐材の量で生産できる木質ペレット、木材チップの量などを調査し、施設規模や導入する設備も決めたという。