建通新聞社(神奈川)
2014/04/07
【神奈川】綾瀬スマートIC事業化 神奈川県が21億円余の債務負担 14年度中日本高速から工事発注へ
神奈川県は、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジ(IC)の建設で、2014年度予算に21億2800万円の債務負担行為を設定した。協定締結後、用地取得事務を綾瀬市に、工事事務を中日本高速道にそれぞれ委託する予定。14年度から中日本高速道路会社からの工事発注が始まる見通しだ。債務負担の期間は14〜17年度。工期は約44カ月を見込んでいる。
東名高速道路の横浜町田ICと厚木ICは約15・3`離れているため、その中間位置(綾瀬市小園の綾瀬バス停付近)に、県内初となる自動料金収受システム(ETC)車専用のスマートICを設置する。
名古屋方面からのオフランプ、名古屋方面へのオンランプ、東京方面へのオンランプ、東京方面からのオフランプを設置。東京方面、名古屋方面の全方向に出入可能となる。
13年6月11日付で国土交通大臣の連結許可を受けた。13年度は、路線測量、地質調査、用地測量、道路設計、建物調査などを実施した。14年度に工事協定を結び、着工する見通し。
綾瀬市は県内市で唯一、鉄道の駅も一般国道もなく、交通不便の地と呼ばれていた。ICの設置により交通利便性が大幅に向上。経済面でも、物流コストの削減につながり、競争力が強化されると期待されている。2030年には1日約9800台が使用する見込み。
全体事業費は約103億2000万円。分担は、日本高速道路保有・債務返済機構が約66億1000万円。中日本高速道路会社が約3億円。県・市が約34億1000万円。今回、の債務負担は県負担分の予算化。