静岡市は、地震や津波による被害をできるだけ少ないものとするため、『減災』を基本理念とした「静岡市地震・津波対策アクションプログラム」をまとめた。計画期間は2013年度から22年度までの10年間とし、建築物の耐震化や命を守るための施設整備など、減災を達成するためのアクション112項目を盛り込んだ。
アクションプログラムでは、アクションごとに具体的な取り組みと達成すべき数値目標、達成予定時期を定めている。定期的に達成状況の検証を行い、その結果を踏まえ必要に応じて対策の手法や目標の見直しを行い、内容を公表していく。このうち、中長期の対策については、静岡市総合計画の中に柔軟に取り入れながら、着実に推進していく方針。
アクションプログラムは、東日本大震災からの教訓や、国・静岡県から新たに発表された地震・津波被害想定などを踏まえて策定した。静岡市地域防災計画の実施計画として位置付けている。
従来の施策の充実・強化や、甚大な津波被害想定への対応など、新たな課題への対策を推進し、「災害に強く、安心・安全に人が暮らせるまち」を目指し、地震・津波対策に積極的に取り組んでいく。
(2014/4/7)
建通新聞社 静岡支社