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建通新聞社(神奈川)
2014/04/02

【神奈川】神奈川県下水道公社 5次経営改善計画 扇町管理センター包括的民間委託など 5年間で約5億円縮減

 神奈川県下水道公社は、2014〜18年度を期間とする第5次経営改善計画を公表した。5年間で約5億円のコスト縮減を目指すとし、14年度から扇町管理センターに包括的民間委託を導入。競争性を高める入札制度改革を推進する。施設の老朽化対策では、期間内に全ての老朽化施設に対し、設備健全度診断を実施するとしている。
 環境配慮、施設の老朽化対策、技術支援体制の充実などで49の取り組みを実施する計画。
 14年度から実施する扇町管理センターでの包括的民間委託を導入では、5年間で1億0017万円を削減する目標。
 一括発注の推進では、4センター分の脱臭用活性炭を取りまとめて一括発注することなどで、6653万円を削減。オーバーホールの周期の延伸では、7467万円の削減を目指す。
 契約方法の見直しでは、契約方法を含め、常に入札制度を検証し、透明性・公平性の確保を図るとともに競争性を高めるとしている。
 施設の老朽化対策では、設備健全度診断の実施を期間内に100%へと高め、長寿命化計画へ反映させる。相模川流域は供用開始後40年、酒匂川流域は30年以上を経過し、施設の老朽化が進むと共に設備の更新時期を迎えている機器も多くある。しかし、財政的に厳しい状況にあり計画的な更新が難しい状況。このため、最適な修繕計画を策定し計画的に補修・改良を行い、施設の延命化を図る。
 地球温暖化・環境対策では、焼却灰のリサイクル100%の達成を目指すほか、焼却炉排熱などの利用を検討する。
 省エネルギー対策への取り組みでは、硝化速度制御による送風量削減技術、高密度配置全面曝気方式の導入などを県に提案するとしている。