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建通新聞社
2014/04/01

【大阪】近畿地方整備局 14年度予算9547億円

国土交通省近畿地方整備局は、総額約9547億円(前年度比5・2%増)の2014年度予算を発表した。内訳は直轄事業が約3111億円(同7・6%増)、補助・交付金事業が約6436億円(4%増)。国際コンテナ戦略港湾「阪神港」の整備に約278億円、丹波綾部道路の整備に約201億円、紀伊半島での河道閉塞(へいそく)などに起因する土砂災害への対応に約83億円を投入する。
 直轄の事業別内訳は、治水が約704億円、道路が約1896億円、港湾が約336億円、都市水環境整備61億円、官庁営繕49億円、国営公園42億円、海岸23億円。
 治水関係を見ると、13年9月の台風18号による洪水への対応として、由良川の緊急治水対策に約70億円、桂川の緊急治水対策に約22億円を充当。桂川では淀川合流点から上野橋付近の河道掘削を行うほか、嵐山地区で緊急的に堆積土砂を撤去した上で、景観への影響の小さい対策を講じる。
 熊野川河川激特事業には約45億円を盛り込み、河道掘削や築堤を実施。河道閉塞に起因する土砂災害への対応では、赤谷・長殿・栗平・北股・熊野地区で堰堤(えんてい)整備などを継続する。
 天ケ瀬ダム再開発はトンネル式放流設備工事などに約62億円を充当。足羽川ダムは約42億円で用地取得、工事用道路、付け替え道路工事を行う。大戸川ダムの付け替え道路は約11億円で整備。
 道路関係では、丹波綾部道路の京丹波わちインターチェンジ(IC)〜丹波IC間18・9`を14年度に開通させる。大和御所道路の事業費は約107億円で、御所IC〜御所南IC間2・5`を14年度に開通。また、国道42号すさみ串本道路を新規事業化し、調査費1億円を盛り込んだ。
 国道171号の西宿萱野電線共同溝には事業費5億円を計上。
 14年度の道路調査の見通しは、「優先区間の絞り込み調査」を播磨臨海地域道路で、「概略ルート・構造の検討」を名神湾岸連絡線で、「都市計画・環境アセスメントを進めるための調査」を北近畿豊岡自動車道(豊岡北〜豊岡南)と淀川左岸線延伸部で行う。
 港湾関係では、神戸港六甲アイランド地区と大阪港夢洲地区で既存岸壁の耐震・延伸、航路・泊地、荷さばき地などを整備。京都舞鶴港の前島地区では約5億円を充て、水深9bに増深改良する。和歌山下津港海岸(海南地区)の津波対策は約20億円で、水門と津波防波堤の整備を進める。
 営繕関係は、神戸第2地方合同庁舎の耐震化など、防災拠点となる官庁施設の防災機能の強化に約42億円を充てる。
 公園関係は約42億円で、国営飛鳥・平城宮跡歴史公園に約25億円、国営明石海峡公園に約11億円、淀川河川公園に約6億円を配分する。淀川河川公園では、背割堤地区のサービスセンターの施設設計、汚水処理施設整備などを行う予定だ。