建通新聞社
2014/03/27
【大阪】新年度919億 千里幹線整備など大阪広水
大阪広域水道企業団は、2014年度当初予算の概要をまとめた。全体予算は919億8800万円。13年度当初予算に比べ10・1%(84億6100万円)の増。新規事業としては、バイパス送水管・千里幹線の整備、大庭浄水場除マンガン施設築造工事などを計画している。
水道事業会計は771億7800万円で、13年度当初予算に比べ8・7%の増。
震災対策として99億2500万円を配分。新規事業の千里幹線、継続事業による藤井寺〜泉北バイパス送水管の整備を進める。系統連絡送水管では上小阪〜枚岡間、庭窪〜諸口間、庭窪〜万博間の整備を実施。既設構造物の耐震化では、千里浄水池築造工事や万博公園浄水施設浄水池の耐震補強工事を予定している。
安定化対策では49億3100万円を投入し、庭窪浄水場防犯設備整備に着手するほか、河南連絡管送水管敷設に伴う用地測量、土質調査、実施設計の委託、工事発注を行う。施設関連では、庭窪浄水場と村野浄水場の発電施設整備などを予定。このほか庭窪浄水場後ろ過棟築造に着手する。
老朽化対策では、磯島取水場の活性炭注入棟建築工事、旧導水ポンプ改良工事などを発注するため、事業費42億5100万円を計上した。
市町村との連携拡大では、藤井寺市道明寺浄水場の更新と島本町大薮浄水場の監視制御設備などの更新に着手するため、実施設計を委託する。
一方、工業用水道事業会計は148億1000万円で、13年度当初予算に比べ18・2%の増。
「安定供給」の新規事業では、大庭浄水場の除マンガン施設築造、水質連続監視設備設置(油臭センサー)、堺臨海6区の配水管敷設を進める。
震災対策は、水管橋下部の耐震補強をはじめ、バイパス・堺市3、4工区と新家〜大泉間の配水管敷設工事などを予定。
計画的な整備事業推進では、第3期中期整備事業計画作成に取り組む。