建通新聞社
2014/03/26
【大阪】本町下水道幹線 工事費計上なら今夏以降発注
大阪市建設局は、本町下水道幹線の築造を計画している。今後の本格予算編成で工事費が計上されれば、今夏以降、2014年度中の工事発注に向け準備していく考えだ。実施設計は、委託候補者としてセリオス(大阪市中央区)を選定済み。今後正式に契約し、本町幹線や既設下水管渠改良などの実施設計を、15年3月末まで進める。
同幹線は、周辺一帯の浸水対策として、本町会所(大阪市中央区本町橋)から阪神高速1号環状線(本町4丁目)までの延長約1・2`に内径3500_の貯留管を築造する計画。大雨時にいったん雨水を貯留管に落とし込み、晴天時に放流するもので、貯留管本体の築造に併せて、既設下水管渠の改良や新設、特殊マンホールの築造なども予定している。
本町会所は北浜逢阪貯留管の途中にある既設立て坑で、ここから本町通り沿いにシールドマシンを西に向け掘進し、信濃橋交差点手前の阪神高速1号環状線の下付近に到達させる。
近接構造物は、本町橋、国道25号御堂筋共同溝、阪神高速道路、市立本町駐車場など。途中、地下鉄堺筋線と御堂筋、東横堀川を横断する。
実施設計では、本町幹線築造に伴い新設する下水管(推進工法=延長125b、開削工法=延長1500b)、特殊マンホール(深さ20b以上)など数カ所を一括して行う。納期は14年度末までだが、本町幹線部分については、工事発注に必要となる設計図書を8月末までに提出する。
工事費の一部は新年度の当初予算編成過程で概算されたが、市長選挙で骨格編成となったためいったん外された。