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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/03/24

【群馬】庁舎耐震に4億円 下仁田町新年度予算

 下仁田町(金井康行町長)は新年度当初予算を明らかにした。建築工事の目玉は本庁舎耐震補強費約4億3300万円。耐震性が不足している庁舎全般を耐震補強するもので、今夏の着工を計画する。土木工事では町道整備の委託費約1600万円、工事費約8800万円を盛り込んだ。普通建設事業費は前年度比312%増となる6億6734万6000円増の9億8181万3000円となった。
 本庁舎の耐震補強は国庫補助を活用して行うため、例年補助内示が出る6〜7月ころに指名競争入札を実施し着工、新年度末完成を目指す。入札を担当する企画財政課は「入札の方法や指名業者は設計をみてから決めるが、町内でできる工事であれば、町内業者を5社以上指名することになる」と話している。
 庁舎はRC造地上3階地下1階建て、延べ床面積は3182u。築40年が経過しているが、耐震診断の結果、市は建て替えではなく補強で対応可と判断。補強と併せ内装を中心としたリフォームも行う。
 補強は鉄骨ブレースを11カ所に入れるほか、天井の下地なども耐震化。RC壁の補強も2カ所行う。照明はLED化し、放送・消防設備、トイレを改修。これらのほか空き部屋を活用してエレベータを1基新設する。設計はユウアンドユウ建築設計(高崎市)が担当した。
 土木事業では、町道0109号栗山線の「26年度工区」(L86・5m)と、国道254号から神津牧場(南野牧250)へ向かう町道4380線の改良工事にそれぞれ着手する。
 町道0109号については、設計を富岡測量設計(富岡市)が担当。計画全体の延長はL220mで本年度約133mを施工した。現場は「下仁田温泉・清流荘」(吉崎769)の上にあるカーブで、道幅が狭いため線形改良と拡幅を行う。
 町道4380線では、カーブが急な箇所の拡幅と改良を計画。L1800m区間のうち、3カ所計L370mに関しては、新年度に設計を行い工事まで完了させる。現場の幅員は5m程度と一般車はすれ違いができるが、観光バスなど大型車の通行が難しい現状にある。
 このほか、上信電鉄・千平駅近くにある「不通橋」の崩落対策を行う。昨年末に橋台下の岩盤が崩落したため、現在通行止めにして調査を進めているところ。橋はワンスパンのメタル橋で、L75・2m、W6・8m。市は橋梁の維持管理費として委託費約1100万円、工事費約9400万円を盛り込んだ。
 このほかの建設関連の予算には◇農地小規模土地改良事業約2400万円◇林業施設工事約1000万円◇あじさい園整備約700万円◇交通安全施設整備約140万円◇住宅管理委託約100万円、同工事1900万円◇消防施設整備約2000万円◇ふるさとセンター文化財調査保護約1億1900万円−などを計上している。
一般会計の総額は50億9900万円で、前年度比5億2100万円増となった。