建通新聞社(神奈川)
2014/03/24
【神奈川】横浜市 新たなMICE施設整備、PFIで
横浜市文化観光局は、みなとみらい21中央地区20街区に計画しているMICE施設の整備を、PFI事業で実施する方針を明らかにした。
事業方式は、民間事業者が施設を建設し完成後に市に所有権を移転、民間事業者が維持・管理と運営を行うBTO(Build、Transfer and Operate)方式。2014年度に事業方針を策定し、特定事業の評価・選定を行う。その後、15年度中に民間事業者募集の一般競争入札を公告、施設整備に着手する。供用時期は早くて20年度。新市庁舎の完成目標でもある東京オリンピック・パラリンピック開催と同時期になりそうだ。
新たなMICE施設は、約1万平方bの多目的ホールと約6500平方bの会議室のほか、MICE機能を補完する機能としてホテルを複合する。パシフィコ横浜と一体的に運営する計画だ。
これまでに民間事業者との対話による市場調査を行い、民設民営による整備かPFI事業、公共発注か―の三つの事業手法を検討してきた。その結果、民間事業としての成立が困難ということが分かり、PFI事業に絞り込んだ。
建設地はパシフィコ浜の隣接地、「20街区」の敷地面積2万2000平方b。用途地域は商業で、容積率400%、建ぺい率80%。
事業手法の検討業務は三菱総合研究所(東京都千代田区)が担当した。
当初予算案に「新たなMICE施設整備事業費」として諸手続きにかかる費用4000万円を計上した。