静岡県は、2014年度当初予算案に「内陸のフロンティアを拓(ひら)く取組」の一環で進める新富士IC周辺内陸フロンティア検討調査費を新規に計上し、富士山を眺望する観光拠点施設の基本構想を策定する予定。
県は、新東名の利用者が止まって富士山を眺めながら休憩できる施設の設置を目指す富士市、道路会社のNEXCO中日本と、新富士インターチェンジ周辺に、富士山を眺望する観光拠点施設整備を検討してきた。建設地については、新東名に近い2カ所を候補地として検討している。2カ所は、日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(富士市大渕)の敷地内北側にあるテストコース部分と、同市神戸地区の民有地を挙げている。具体的な建設地については、地元の富士市と意見調整を進めながら固めていく方針だ。
13年度は、施設に求められる機能を把握するため、民間事業者のニーズや交通アクセス改善などの調査を行った。施設機能のイメージは、「富士エリア全体を舞台とした観光エリアづくりの施設として、誘客・体感・回遊の機能集約拠点を創造する」としている。調査の結果、地域魅力の発信、地域観光ターミナルなどの機能として宿泊、温浴、交通ターミナルが方向性として示された。
14年度は調査結果を参考にして、施設については民間施設の導入も考えていることから、関心のある民間事業者の意見も聞きながら導入機能(施設の規模と配置など)、方法などを内容とした基本構想を策定する。
(2014/3/19)
建通新聞社 静岡支社