県農林水産部は新年度から、農林総合研究センター機能強化事業に取り組む。効率的な研究を行うためのセンター施設のあり方について調査・検討を行うとともに、育種研究所研究部門の本場への統合など再編整備を行い、研究機能を強化する。あり方の調査・検討では、本場の建て替えについても適地の調査を行うなど検討を進める。
研究機能の強化には、農林業を取り巻く状況の変化がある。産地間競争に打ち勝つ新品種の開発や、地球温暖化等の環境変化に対応した栽培技術の確立を進める必要があり、組織を再編し研究機能を強化するとともに、建設後40年以上を経過し耐震性の低い本場施設の建て替え、設備の更新を検討する。県の当初予算には、あり方の検討として調査費1000万円を計上。新年度で適地の選定、施設の構造・仕様等を検討するとともに、地盤調査など必要な調査を実施する。