建通新聞社四国
2014/03/14
【香川】中央卸売市場再整備の基本構想をプロポで
高松市は、中央卸売市場整備として老朽化した青果棟など主要施設の再整備基本構想等策定者をプロポーザル方式で選定するため、4〜5月にも公募を実施する。2014年度の当初予算案に策定業務委託費として800万円を計上した。
14年度は計画の策定を進める一方、有識者他から構成する市場整備検討委員会を発足させ、全7回程度の会議と先進地視察なども行う。会議では、同敷地内での段階的な改築か別敷地での一体的な整備かなど建設手法のほか、将来の消費動向なども踏まえて施設の規模も想定する。年度内に素案を策定しパブリックコメント実施。市庁幹部による政策会議や議会での承認などを経て、順調に進めば15年度以降に設計着手となる。
同施設については、12年度に同市場の青果棟の耐震診断、水産物棟の耐震改修基本計画を策定。13年度には水産物棟および青果棟の基本、実施設計に着手。14年度からの着工を計画していたが、K型ブレスでの耐震補強を計画していたため市場業者の搬入や搬出、移動の際に妨げとなることから耐震補強計画を中止した経緯がある。
主要既存施設と規模は次の通り。
▽青果棟―鉄骨・鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ1万6457平方b、1977年度建設▽水産物棟―鉄骨・鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万1731平方b、79年度建設▽加工水産物棟―鉄骨・鉄筋コンクリート造2階一部3階建て延べ3519平方b▽関連商品売場棟―鉄骨・鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ2854平方b▽管理棟―鉄筋コンクリート造5階建て延べ塔屋付2455平方b▽冷蔵庫棟―鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ1625平方bなど。花き棟については、85年度の建設で新耐震基準となっている。場所は瀬戸内町30ノ5他。