日本工業経済新聞社(群馬)
2014/03/12
【群馬】嬬恋村が当初予算を公表
嬬恋村(熊川栄村長)は、11日に可決した新年度当初予算を公表した。普通建設事業費は12億7209万円で、前年度の11億532万円から15%増となった。建設関連事業をみると、橋梁整備事業調査費に3000万円を計上し大前橋の架け替えにかかわる実施設計を進めるほか、農山漁村地域整備交付金事業では設計委託費200万円、工事費1億5720万円を充てて鳥獣害防護柵の設置を推進する。
大前橋は、JR大前駅付近を流れる一級河川吾妻川を超える橋梁で、建設から40年以上経過し老朽化が進んでいることから架け替えを計画。新年度は詳細設計の実施を予定しており、順調にいけば2015年度の着工となる見通し。
1億5920万円を計上した農山漁村地域整備交付金事業は鳥獣害防護柵を設置するほか、天然記念物食害対策事業では設計委託100万円、工事2510万円で同じく防護柵を新設する。道路改築事業については、法面の崩落が起きた町道芦生田袋倉線への対応工事を行うため設計委託1500万円、測量委託300万円を盛り込んだ。法面の崩落に対する応急対応は実施済み。
村営住宅管理事業では、村営住宅3カ所のうち、診断が必要な芦生田住宅団地、西窪住宅団地で耐震診断を計画。耐震診断委託には533万7000円を計上した。
資料館運営事業教育施設工事1800万円では、資料館の屋根で雨漏りなどが発生しているため、防水シートの更新を行う。
廃校となる鎌原小学校を改修し、こども園として供用する幼稚園統合事業では現在、同施設の改修工事が進められており、新年度は1620万円で外構工事を実施する。小学校統合事業では工事費6億5000万円を計上しているが、本年度からの2カ年事業であるため、新たな工事の発注は行わない。
そのほか、小規模農村整備事業で設計委託140万円、農林水産産業施設工事4200万円などを盛り込んだ。
なお、一般会計予算総額は60億3650万円で、前年度から1億6150万円増加している。