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建通新聞社
2014/03/11

【大阪】淀の大放水路大隅〜十八条幹線整備へ

大阪市建設局は、2014年度の浸水対策事業として、淀の大放水路の大隅〜十八条下水道幹線や新今里〜寺田町下水道幹線の整備に取り組む。当初予算案には継続分の事業費30億円を計上。大隅〜十八条幹線については3月中に詳細設計を委託し、9月末までに作成する。工事費は市の本格予算編成待ちとなっており、4月以降の補正予算に計上。通れば14年度中の工事発注を目指すとしている。新今里〜寺田町幹線は第1期工事を継続し、15年3月末までに完成させる。
 大隅〜十八条幹線は、淀川北部の抜本的な浸水対策として計画する「淀の大放水路」のうち、東側一帯を担う下水道幹線。総延長6・5`のうち、大隅東立坑から菅原立坑までの延長2・4`区間が完成しており、菅原立坑から十八条下水処理場までの延長4・1`区間の整備に着手する。
 シールド工法による内径5250〜6000_を想定。途中、急曲線、JR東海道本線、阪急千里線・京都線の軌道横断、新御堂筋、新幹線の高架横断があり工事難易度は比較的高そうだ。
 現在、十八条下水処理場内で発進立て坑を築造中。施工は松村組。完成予定は15年2月末。
 淀の大放水路は現時点で、総延長22・5`のうち11・2`が完成済み。今後、大隅〜十八条幹線の未整備区間に着手し、完成後、十八条〜西島幹線の整備を進めていくことになる。
 新今里〜寺田町幹線は、大阪市生野区猪飼野橋交差点から今里筋、田島6丁目交差点、国道25号を経て、天王寺区寺田町交差点に至る内径5000_、延長4・3`、雨水貯留量8万6000立方bの下水道幹線。
 現在、大成・東急・村本JVにより、第1期区間(猪飼野橋交差点〜林寺2丁目交差点間3・3`、雨水貯留量6万5000立方b)の工事が進められている。