静岡県裾野市今里工業用地造成分譲事業で、工業用地1・2fへの進出企業が7〜8月ごろには決まる見通しだ。裾野市土地開発公社では、4月にも正式に事業者募集手続きに入る。
工業用地は、裾野市今里492ノ1他の約1万2700平方b。1区画での分譲を予定している。都市計画区域は市街化区域で、用途地域は工業地域、建ぺい率60%、容積率は200%。
東名高速裾野インターチェンジから1・7`、国道246号から2・6`、JR御殿場線岩波駅から2・9`の立地で、取り付け道路は市道1−13号線(幅員16b)となる。特別高圧電力や工業用中圧ガスが直ちに引き込める状態だ。
現在、東日(沼津市)で進めている造成のための詳細設計が完了しだい、4月に工事を発注、11月末の完了を目指す。
この造成工事に事業者の意向を反映させるため、4月にも事業者募集の手続きに入り、事業計画書の提出を求めるなどの手続きを経て早ければ7月、遅くとも8月には事業者を選定したい考えだ。
裾野市は、製造業の工場、研究所などを対象に誘致を図りたいとしているが、特に応募条件を設けず県内外から事業者を募る方向。同地区は静岡県が推進するファルマバレー(富士山麓先端健康産業集積)プロジェクトに伴い、ふじの国先端医療総合特区に認定されていることから、市では医療、健康産業、食品関連産業の企業が好ましいと考えている。
また、市は、誘致に当たっての同地区の優位性として自動車工場の集積地であるため住宅などへの影響を考慮する必要がなく、近くに静岡がんセンターがあるなどの立地環境を挙げている。
(2014/3/10)
建通新聞社 静岡支社