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建通新聞社
2014/03/06

【大阪】第2回屋根貸提案最優秀に永輝商事 大阪府

大阪府住宅まちづくり部は、2回目となる府有建築物の屋根貸しによる太陽光パネル設置促進事業の最優秀提案者として、永輝商事(大阪市西区)を選定した。今後、事業実施に向けた詳細協議を行うほか、3月末までに発電した電気の買い取り価格を固めるため、経済産業省との手続きに入る。対象施設は南大阪高等職業技術専門学校など二つの教育施設で、学生の夏休み期間に太陽光パネルを設置。完了次第、発電を開始する。また、2014年度早々に新たな基礎設置工法を認定。新年度予算が固まり次第、14年度分の設置施設を絞り込む。
 今回の提案公募では、南大阪高等職業技術専門学校(和泉市)と泉北・泉南地域支援学校(泉南市、14年竣工予定)の2施設を対象に事業者を募集した。屋上には合計72・75`hの太陽光パネルを設置し、20年間にわたって発電し維持管理していく計画。
 特に、維持管理面で、両施設まで車で30分以内の距離に支社事務所がある立地条件を生かし、遠隔監視システムを導入して常時運転状況を確認するとした提案が高く評価された。最優秀提案の評価点数は130点満点中97点だった。
 また、教育施設へのメリット提案として、発電状況やCO2削減換算量が表示される液晶モニターを各構内に設置する。
 提案審査委員は、伊藤明裕公認会計士、大阪大学大学院工学研究科の相良和伸教授、京都女子大学家政学部の馬渡勝昭非常勤講師の3人。
 屋根貸し事業は、活用可能な府有施設の屋根スペースを民間事業者に貸し出し、太陽光発電設備を設置・発電してもらい、CO2削減、再生可能エネルギーを促進するもの。第1回公募では、春日丘高校に太陽光パネルを設置するため、ハヤト通商(茨木市)を選定。今夏に太陽光パネルを設置する。
 担当課では今後、これまで陸屋根だけに限定していた対象施設を金属屋根にも広げ、14年度の実施施設を絞り込むが、選定時期や施設数については未定としている。
 新たな基礎設置工法の公募は3月6日までの期限で募集中で、早ければ4月に認定される。