建通新聞社(神奈川)
2014/03/05
【神奈川】神奈川県県土整備局 次期「かながわのみちづくり計画」を検討 かながわ版広域道路ネットワーク(案)を策定 計量計画研究所で調査
神奈川県県土整備局は、本年度の道路網計画調査を一般財団法人・計量計画研究所(東京都新宿区)で進めている。現在実施中で、2016年を計画期間とする「かながわのみちづくり計画」後の県の道路の在り方について、基本的な考え方(骨組み)策定する。納期は3月15日まで。
東日本大震災を契機に、国が新たに検討を進めている内容に、県の特性や首都圏における県の役割を加味して検討。有識者の意見を踏まえ、「かながわ版広域道路ネットワーク(案)」を策定。現行計画との相違を明確にする。
次期計画の基本的な考え方(骨組み)では、@戦略的な道路管理A既存ストックの徹底的な活用B戦略的なネットワークの整備−を示す。
「戦略的な道路管理」は、維持管理計画と長寿命化計画の二つの個別計画で構成。また、個別計画の基礎データや国、他県の事例を基に、個別計画の概要(照明灯、舗装などの維持管理計画)を作成し、次期計画に示すべき内容をとりまとめる。
「既存ストックの徹底的な活用」は、各種防災計画、渋滞対策計画、自転車ネットワーク計画で構成。また、個別計画、ネットワーク計画の基礎データや国、他県の事例を基に、個別計画の概要を作成し、次期計画に示すべき内容をとりまとめる。
「かながわ版広域道路ネットワーク(案)」は、首都圏の中で県が広域自治体として取り組むべき広域道路ネットワークと、地域として優先的に取り組むべき地域道路ネットワークを策定。広域道路ネットワークは、各視点に特化した道路ネットワークを基本とする。
地域道路ネットワークは、広域道路ネットワーク以外。まちづくりなど地域特性に応じたネットワークを構築する必要あるため、地域特性を考慮する。地域区分は、四つの都市圏域(横浜・川崎都市圏域を除く県央都市圏域、三浦半島都市圏域、湘南都市圏域、県西都市圏域)を基本とする。
検討に当たり参考とすべき、国の諸計画・政策は、12年度に調査を行っている。14年度には基本的な考え方(骨組み)に関して、パブリック・コメントを募集する予定。業務には、パブリック・コメント用の素案作成を含む。