建通新聞社
2014/03/05
【大阪】1億超大型業務3件プロポ公告 大阪市建設局
大阪市建設局は、大型の建設コンサルタント業務3件を公募型プロポーザル方式により公告した。契約上限額は、「淀川左岸線(2期)と淀川堤防の一体構造物設計」が1億9660万円、「南海トラフ巨大地震に関する橋梁耐震事業計画等策定」が1億1770万円、「橋梁の架替に関する調査検討」が7660万円。参加表明書を3月14日までの期限で受け付け、4月末に委託先を特定する。
淀川左岸線2期と淀川堤防の一体構造物設計は、大阪市此花区高見から北区豊崎までの延長約4・3`の左岸線2期区間が対象で、有識者会議の審議を踏まえ、施工計画や関係機関協議資料などを作成する。同区間は、河川堤防と道路構造物を一体構造とする前例のない事業で、現在、有識者らによる技術検討会議で構造や施工時の安全性を審議中。
設計ボリュームは、道路構造物設計2・4`、全体設計(本線全線、B・Cランプ)4・9`、本体工設計の一般部12断面、特殊部8断面、換気口部1カ所、非常用出口設計21カ所、防水工設計20カ所、堤防設計4・1`など。耐震機能や維持管理計画の検討も一括する。
南海トラフ巨大地震に関する橋梁耐震事業計画策定は、津波浸水区域内で災害時の緊急交通路・避難路となる約250橋について、南海トラフ巨大地震対策の要否を判定するほか、対策が必要なものについて事業計画策定の補助を行う。
具体的には地震動と液状化で、なみはや大橋や行基大橋など198橋、津波では大正橋や大浪橋など72橋を解析し、対策内容を整理する。
橋梁の架け替えの調査検討では、地震時の挙動把握が難しいパイルベント橋脚を有する37橋と城北川に架かる13橋について、架け替えの要否を判断し、事業計画を定める。これまでの検討では、パイルベントの37橋中、左門小橋、静波橋など14橋について延命化が困難と想定されている。
納期はいずれも2015年3月末。