トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2014/03/03

【山梨】山梨市新図書館 計画見直しへ

 竹越久高前市長時代から進めていた新山梨市立図書館建設計画が見直しになった。2月に就任した望月清賢山梨市長は先月28日の定例会見で「図書館の建設事業費や維持管理費が市の財政を圧迫する」と述べ、以前は建物の規模縮小して改築すると話した件に触れ、「そのことも含めてである」と答えた。前市長時代に新図書館建設予定地の旧市役所庁舎では、すでに約5割の解体が進む。一旦更地に戻すため、新図書館の改築もゼロではない。ただこれまでの市長の発言から、現図書館の周辺にある市公共施設を改修し、新図書館として活用するのが有力。2月19日の市議会全員協議会では図書館の改修候補として「現図書館がある市民会館」「現市役所本庁舎」「夢ワーク」を挙げていた。
 市では近く有識者会議を立ち上げる。その中で協議され、市長の方向性が固まれば、6月補正予算で事業費の計上も有り得る。
 望月市長の就任前の建設計画では、今年2月中に新市立図書館建設工事公告を行い、3月議会までに施工業者と仮契約。早ければ5月ごろに本体工事に着手し、2016年5月の竣工を目指していた。
 新図書館の外観は、切妻屋根の民家をイメージした建物で、構造はW造一部RC造(半屋外空間部分)。総延べ床面積は約2200uとし、太陽光発電50kwやペレットストーブ1台を設置することになっていた。設計についても馬場設計(甲府市)が担当し、すでに納期されている。
 また建設事業費についても本年度当初予算に15億5100万円(3カ年継続費設定)を計上していた。