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建通新聞社四国
2014/03/03

【愛媛】今治市が6200uを埋め立て

 今治市は、2014年度に吉海町の公有水面6200平方bを埋め立て、完成後に地元の造船会社に用地を売却する。現在、中村時広愛媛県知事に埋め立て免許申請を提出しており、3月下旬に承認されるもよう。埋め立て工事期間は12カ月で、15年7月までの埋め立て完了を目指す。
 埋め立て計画は、あいえす造船(今治市吉海本庄332)が今後の受注拡大を図るべく建造ドックの大型化を計画。今治市は、あいえす造船の埋め立て事業計画の早期実現を図るため「今治市造船振興計画」に基づき、代行して埋め立て事業を行う。市は埋め立て完了後、用地を同造船に売却する。建設費は16億4800万円を見込む。
 あいえす造船の既存工場敷地(10万平方b)は、県道大島環状線や市道吉海津倉環状線に隣接し、さらにその背後は急峻(きゅうしゅん)な山地。このため、新たに隣地部に用地を確保することが困難なため、前面の公有水面を埋め立て工場敷地を拡張することを計画した。敷地を拡張し建造ドック、クレーン軌条、艤装岸壁、ブロック工場などを整備する。
 埋め立て用地は6190平方b。用途は建造ドックが540平方b、クレーン軌条が2338平方b、艤装岸壁が385平方b、ブロック工場が2762平方bなど。
 埋め立てに伴う工作物は、艤装岸壁(延長161b)、護岸(延長94b)、内護岸(延長29b)、渠口部(延長43b)、ゲート(延長37b)、渠底、クレーン基礎工、桟橋(13b×30b)など。
 工作物の構造は艤装岸壁が矢板式構造、護岸が捨石式構造と矢板式構造、内護岸が矢板式構造、ゲートがフラップ式構成ゲート、渠底が鉄筋コンクリート床版。埋め立て土砂は今治市宮窪町内から発生する土砂と埋め立て計画地前面海域の浚渫土