全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　高松市は、前年度比で３・５％増（金額で約52億円増）となる１５２６億円規模の２０１４年度一般会計当初予算案を発表した。消費税率引き上げなどの影響はあるが、第４期まちづくり戦略計画登載事業に財源を重点配分するなど過去最大規模の予算規模となった。
　投資的経費は、屋島陸上競技場整備、公立保育所・幼稚園の施設整備、小・中学校の耐震化・増改築など積極的に予算計上、同20・８％増（金額で約34億円増）の１９７億６６８３万円となっている。
　重点取組事業等のうち、主な建設関係事業の予算は次の通り。
　▽屋島陸上競技場再整備事業に14億４５７５万円を計上するとともに、61億１４６７万円を15〜16年度の債務負担行為として設定した。同事業は昨年10月に一般競争入札を実施したが応札者がゼロで入札が中止となった。資材高騰や専門工事作業員の不足もあり、予定価格と実勢価格との乖離が要因として、同市では労務単価や資材価格を見直し再積算を実施。その結果、総事業費は当初計画の47億６５１７万円から約１・６倍の75億６０４３万円に増額した
　▽小・中学校校舎等増・改築事業に15億５６４１万円。栗林小学校校舎改築の実施設計、三渓小学校校舎増築の本体工事、屋島中学校体育館改築のための耐力度調査などを行う
　▽ヨット競技場再整備事業に３４００万円。13年度に基本設計を委託、実施設計に着手する
　▽東部下水処理場バイオマス発電事業に７億１８２１万円。資源・エネルギーの有効利用を図るため、県内では初となる下水汚泥の処理過程で発生する消化ガス（バイオマス）を利用した発電を行うための建設工事を行う
　▽汚水処理施設共同整備事業に３億６４６７万円計上し、５億４７１９万円を15年度債務負担行為として設定。衛生処理センター中継所内にし尿などの前処理施設を整備する
　▽危機管理センター（仮称）等整備事業に９６５５万円。施設本体の実施設計や、仮設駐車場・駐輪場の設計を行う
　▽消防署適正配置整備事業に４億４２２９万円を計上し、６億１４７７万円を15年度債務負担行為として設定。東消防署移転整備の建設工事、朝日分署移転整備の基本・実施設計に着手
　▽デジタル式同報系防災行政無線整備事業に２億３７８２万円
　▽住宅建築物耐震改修等事業に１億６４５３万円
　▽小・中学校施設耐震化事業に21億５０６９万円
　▽公立保育所・幼稚園施設整備事業に10億５３６６万円。浅野保育所改築、大野地区統合保育所整備、川東保育所改築。鶴尾・林保育所と川添幼稚園の大規模改修などを推進
　▽街路事業に４億９３０８万円。高松海岸線など８路線11工区の整備や都市計画道路の整備検討　▽新病院を核としたまちづくり推進事業に10億００５３万円。北側エリア整備事業や新病院アクセス道路整備事業を実施　▽コミュニティセンター整備事業に１億６４５１万円。林、東植田・木太コミセンは改築。国分寺南部、十河、西植田コミセンは耐震補強と改修を推進。
　企業会計では、▽水道事業会計の施設整備事業に38億６０５３万円▽下水道事業会計の施設整備に69億５７１６万円―を計上している。