日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/28
【群馬】県渋川土木が新年度堰堤2基に着手
県渋川土木事務所は新年度、砂防堰堤2基の新設に着手する。渋川市川島地内の大久保沢と同市赤城町敷島の山岸沢の2カ所で本年度から事業着手し設計を進めていた。着工は渇水期である秋以降を予定しており、新年度から複数年で事業を進めていく。
大久保沢は付近に上越新幹線や整備を進めている上信自動車道が通っており、下流に集落のほか、公民館や老人ホームが集まっているため、その保護を目的に砂防堰堤1基の新設を計画。現在は、年度末までを履行期限に設計をオウギ工設(前橋市)が進めているところ。
堰堤の規模は堤長67m、堤高8・5mの重力式コンクリート堰堤で、上信自動車道の計画地から管理用道路L約140mへ土留工やブロック積み工なども含めて実施する。新年度は用地調査と買収を行い、管理用道路などの一部工事に着手する計画。
一方の山岸沢は赤城総合支所の東側を流れ、諸田川へと流入する沢で、下流には人家や同支所、公民館があるほか、一般県道下久屋渋川線などがあるため、その保護を目的に新設が計画された。
新設する堰堤は1基のみで、規模は堤長40m、堤高7・5mの重力式コンクリート。設計は冨永調査事務所(高崎市)が担当している。
工事箇所へは既存の市道を利用するため、管理用道路の新設は行わない。
新年度は用地買収を行い、予算状況と用地買収の進捗を見ながら一部工事に着手したい考え。
工事は、いずれも渇水期となる秋以降の着手を予定しており、その後は複数年で事業を進捗する。