福島建設工業新聞社
2014/02/26
【福島】モックアップ施設/東電設計に実施設計委託/JAEA 8月ごろ工事着手目指す
日本原子力研究開発機構(JAEA)は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けて遠隔操作機器・装置の開発・実証を行う「モックアップ試験施設等」の実施設計委託先選定で簡易公募型プロポーザルを実施していたが、このほど東電設計に9936万円(消費税込)で委託した。設計図書の提出期限は7月31日。8月ごろの工事着手を目指す。
プロポーザルには同社のみが参加した。施設は、放射性物質の分析や災害対応ロボット等に関する研究を行う放射性物質研究拠点施設整備の一環。格納容器下部の実寸大模型を設置し、水の漏えい個所を調査・補修するロボットの実証や運転員訓練を実施するほか、災害対応用ロボットの開発実証を行う。経済産業省が24年度補正でJAEAへの出資金として建設費を予算化し、昨年5月22日の東京電力福島第一原子力発電所廃炉対策推進会議で楢葉南工業団地への立地を決めた。
施設は@試験棟=S造2階建て(高さ約40b)延べ約6400平方bA研究管理棟=S造4階建て(同)延べ約3300平方bB守衛棟=RC造平屋約65平方bのほか、ガードマンボックス1カ所、共同溝約300b、構内道路約500b、駐車場・緑化・屋外ユーティリティ等一式などを予定。楢葉町大字山田岡字仲丸1の15ほか地内。