建通新聞社四国
2014/02/25
【徳島】県立海部病院新築に総額60億超
徳島県病院局は、牟岐町の高台に移転を計画している「県立海部病院」の新築について、建屋本体を2014年度に発注するため、建設事業費として総額60億5000万円の継続費措置を提案した上で3億5300万円を14年度当初予算案に盛り込んだ。今後着手予定の免震掘削を含む造成工事の進捗などをみながら、早期の工事発注を目指していく。15年度以降の継続費(年割額)の内訳は、15年度が40億5500万円、16年度が16億4200万円。
同病院の計画規模は鉄筋コンクリート造(免震構造)6階建て延べ1万0550平方b。病床数110床。病棟屋上にドクターヘリが離発着できるヘリポート(自重10d)を整備するほか、敷地内に平面駐車場と併せて3層建ての立体駐車場を別途整備し、屋上を平常時は職員駐車場として、災害時には海上保安庁が現在所有する最大規模の救援ヘリが離発着できるサブのヘリポート(自重12d)を設置する予定。平常時は県南地域の医療の拠点として、災害時は県南地域の新たな防災拠点として、リバーシブルな機能を備えた高台移転の全国モデル的な病院を目指す。
設計は内藤建築・橘建築徳島県立海部病院移転改築基本・実施設計業務共同企業体(内藤建築事務所―京都市左京区)が担当。年度内の業務完了を予定している。
建設地は牟岐町中村字杉谷地内。山を切り約9000平方bの敷地を確保して整備する。海抜約15・6b。将来的には国交省が整備する牟岐バイパスとも接続するが、それまでは県道を利用して運用する。