日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/24
【群馬】大泉町2014年度当初予算案
大泉町(村山俊明町長)は24日、新年度の当初予算案を公表した。昨年5月に就任した村山町長の初となる当初予算編成は、一般会計の普通建設事業費を前年度から2倍以上の16億3051万7000円とした。小中学校や町有施設の耐震補強、大泉消防署関連、(仮称)東児童館第2学童棟設置といった新規事業や継続である土木事業へ予算を配分するなど、積極型の予算編成となった。
記者会見で、村山町長は「健全財政を堅持しつつ、福祉の充実を目指し新規事業の拡充を図った」と強調。普通建設事業費は補助分7億3206万8000円、単独分8億9844万9000円といった内訳。町内基幹産業の好況を受け、町税収入の増加が見込まれている。
ハード事業のメーンは、4億2335万1000円を計上した北中学校校舎改築事業。新年度から2カ年をかけて既存校舎2棟を解体し、RC造3階建て、延べ床面積約3200uの新施設を建設する。旧施設解体と新施設建築の設計は石井設計(前橋市)が担当した。
耐震補強工事を実施する公共施設は町民体育館、南小高学年棟、北小高学年棟、西小普通教室棟の4施設で、合計4億1000万1000円を投じる。このうち、約3億円は町民体育館へ充当。町民体育館は、1980年に建設されたRC造(一部S造)3階建て、延べ床面積5308・72uの規模。設計は本年度、協同組合群馬県建築設計センター(前橋市)が作成した。
耐震補強設計委託費にも2459万4000円を計上した。対象施設は北児童館、南小普通教室棟、北小低学年棟、西小普通教室棟、公民館、西体育館となっている。
このほかの建築関連では(仮称)東児童館第2学童棟の建設事業へ3215万4000円、大泉消防署蓄電設備付き太陽光発電設備設置工事へ4402万1000円、同消防署城之内出張所設計委託費945万円を盛り込んだ。城之内出張所では老朽化した施設の建て替えを計画している。
土木費では公園整備事業費(坂田地区街区公園新設)3420万円、道路新設改良事業費5879万3000円、町道街路樹管理委託事業費2810万2000円、交通安全施設整備事業費1200万円などを確保した。