建通新聞社(神奈川)
2014/02/24
【神奈川】神奈川県 庁舎エネルギーセンター棟に100`hの燃料電池
神奈川県は、本庁舎の再整備で建設するエネルギーセンター棟に100`hの燃料電池を導入する予定だ。県議会の代表質問に黒岩祐治知事が答えた。
エネルギーセンター棟の建設位置は新庁舎南側敷地内。免震構造で延べ約3000平方bの規模を予定している。ここに100`hの燃料電池を導入し、災害時などの電源対策とする。
庁舎の再整備は、地震・津波対策として総額約150億3400万円を投入し、新庁舎の免震改修工事と本庁舎・第二分庁舎の設備改修工事(横浜市中区元浜町1ノ3ほか)などを行う。エネルギーセンター棟は、新庁舎の免震改修に併せて建設する。2014年度の工事発注を予定する。
県は、今後のエネルギー施策の柱となる「神奈川県再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例」の施行(14年4月)に合わせ「かながわスマートエネルギー計画」(骨子案)を策定中。この中で、安定した分散型電源の導入の一環として、水素エネルギーの導入促進を明記している。
黒岩知事は、「まず、県の施設に導入してPRしたい」として県庁への設置を決めた。また、県の公用車への燃料電池車の導入、水素関連企業との連携などにより、県内での水素エネルギー拡大を図る考えだ。