静岡県は、2014年度から環境配慮型の住宅改善を促進するための住宅省エネリフォーム支援事業をスタートする。14年度当初予算案に新規事業として環境配慮型住宅改善事業費助成(2億5800万円、2100戸)を盛り込んだ。
県では、13年度まで地域経済の活性化を目的に住宅リフォーム助成事業として、「高齢者型」、「子育て型」、「県産材型」の3ケースに対して補助を行ってきた。同事業は13年度末で終了して、14年度は環境配慮を主目的とした省エネリフォーム支援事業を開始することとなった。対象は、これまでの高齢者や子育て世帯などの枠がなくなり、全ての世帯に広がる。
補助対象は、@窓の断熱改修A内外壁などの断熱改修B節水トイレC断熱浴槽など−のうち二つ以上の工事が必須条件で、同時に行うその他の省エネ工事。工事費100万円以上の住宅改善となる。
補助率は、基本補助が10分の1(上限1戸当たり10万円)。これに割り増し補助として、県産材を20平方b以上した場合は1戸当たり10万円、さらに耐震補強を同時に行った場合は5万円を追加支給する。県産材の使用量10平方b以上20平方b未満は、1戸当たり5万円で、耐震補強の同時実施は2万5000円を追加する。
県住まいづくり課では、3月26日、27日、28日の3日間、県内の東部・中部・西部の3会場で説明会を開く予定。この説明会までに、「必須工事」や「その他の省エネ工事」はどのような工事が対象となるのかなど詳細の要綱を固めるとしている。
なお、13年度の住宅リフォーム助成事業は、「高齢者型」が8月8日時点で予算額に達し、「子育て型」は14年2月14日時点で671件、「県産材型」は287件を受け付けている。
(2014/2/24)
建通新聞社 静岡支社