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建通新聞社
2014/02/21

【大阪】骨格編成も総額増 大阪市新年度当初予算案

大阪市は、2014年度当初予算案を公表。3月に市長選挙を控え骨格編成となったが、総額は2兆8455億4700万円で前年度当初と比べ7・5%(1990億円)の増。一般会計は1兆6628億1700万円で、前年度比0・4%(71億円)の減にとどまった。市長選が終わり次第、早急に補正予算として肉付けする。投資的経費は2571億1200万円で前年度比7・3%(203億円)の減となったが、南海トラフ巨大地震対策やつり天井対策、認可保育園の整備など緊急・必要性の高い事業については、新規・拡充施策であっても事業費を盛り込んだ。
 南海トラフ巨大地震対策には28億8900万円を投じ、市港湾域延長32・7`、河川域延長13・9`の堤防耐震化に着手。別に4000万円を計上し、建設局所管の250橋と港湾局所管の8橋、2トンネルの耐震照査を実施する。交通局関係では、地下鉄高架橋の補強や落橋防止対策、逸脱防止ガードの設置などに9億5878万円を計上した。
 つり天井対策は、収容避難所など257カ所と庁舎施設15カ所を対象とした撤去設計と、高校4カ所の工事を予定。2億5627万円を配分。別に学校の体育館305カ所の工事費として2月補正予算案で41億円を計上した。
 集中豪雨被害対策では7億7250万円を投じ、最優先対策17地区の工事を進める。
 耐震改修促進法の改正に伴い新規に創設する補助事業には3億3560万円を配分。
 認可保育所の整備では、民間保育所の新設と認定こども園の整備により、1400人分の入所枠確保を目指す。事業費に29億1100万円を見込む。
 府市で取り組む共同住吉母子医療センター整備には5億8485万円を計上。
 なにわ筋線事業化に向けた検討業務の委託費は計上が見送られた。
 このほか、地下鉄構造物の延命化・老朽化対策に21億2214万円、小学校普通教室への空調機設置に2億3400万円、あいりん地域環境整備事業に2億7800万円、弘済院の事業継承にかかる準備業務に9000万円、(仮称)大阪市・八尾市・松原市環境施設組合設立準備・分担金に63億4100万円を充てる。
 下水道施設の運転維持管理については、市内全域での外部委託化に取り組む。事業費は161億円。