建通新聞社四国
2014/02/21
【愛媛】県当初予算案投資的経費は4.5%億円
愛媛県は、6071億円の2014年度一般会計当初予算案を17日に発表した。前年度同期より94億円増、伸び率も1・6%増となっている。知事公約の実現を図るため、「上昇」から「飛躍」に向けた積極的な予算編成とし、経済対策のほか南海トラフ巨大地震などの大規模災害発生に備え、防災・減災対策を引き続き最優先で推進する。投資的経費は前年度同期より41億6300万円増の958億6400万円で、伸び率も4・5%増となっている。2月24日から3月19日の日程で開かれる2月県議会に諮られる。
防災・減災対策では、強化枠として昨年度の39項目104億円を15%上回る35項目120億円を計上。防災・減災対策の緊急避難道路の整備や河川・海岸・港湾施設などの改修などに48億円(前年度45億円)、県立学校の耐震化などに68億円(同57億円)、新たな課題への対応として民間建築物の耐震改修支援や西条西警察署建て替え事業(設計)などに28億円(同26億円)を配分している。
主な事業は原発から半径30`圏域内の道路改築などの114カ所に12億6800万円、同じく橋梁補修や法面への避難路整備に122カ所に11億7000万円。伊方原発への避難・救援道路を確保するため鳥井喜木津線バイパス整備に1億0500万円、同じく道路の安全施設整備など58カ所に1億3900万円。
大規模地震の浸水被害対策として河川の護岸改修など47カ所に8億4000万円、同じく港湾海岸の護岸補強など26カ所に3億7000万円や港湾の施設改良19カ所に3億2400万円、緊急な砂防施設の機能改善67カ所に5億7600万円。
県立学校の校舎など改築や補強工事などに68億1800万円。信号機の長期滅灯防止するための信号機電源付加装置整備15カ所に3200万円。西条西警察署建て替えのための設計調査費に3000万円。
その他では、自転車利用者・歩行者の安全・利便性向上のたのブルーライン整備や道路改良などに8億5000万円。地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道整備に14億8400万円。上島架橋の橋梁詳細設計や取付道路測量設計などに2億9400万円。
JR松山駅付近連続立体交差事業に44億2600万円、信号機の新設や更新などに7000万円。東予と南予地区の肢体不自由児の施設整備に4億5300万円。総合運動公園の改修事業に14億6600万円。農業用水利施設の小水力発電施設の導入支援に1億3600万円。玉川ダム(今治市)への小水力発電設備の整備に1億6700万円などを計上している。