建通新聞社(神奈川)
2014/02/20
【神奈川】清川村に消防署(分署) 厚木市との消防広域化で 知事積極支援
神奈川県の黒岩祐治知事は、厚木市と清川村の消防広域化で、清川村内に設置される予定の新たな消防署施設などについて19日の県議会など代表質問に答え、「補助金を特別に配慮して配分するほか、国との調整などで後押ししたい」と積極的支援の姿勢を示した。
県は、昨年12月末に「市町村の消防の広域化に関する基本指針」に基づき、厚木市と清川村を県内初の消防広域化重点地域に指定。これを受け、市と村は運営計画の骨子案を作成。清川村内に新たに厚木市消防本部の消防署分署を設置する構想などを盛り込んだ。
今後、分署の建設や市設備整備、消防緊急車両の購入、厚木市の総合指令センターの拡充などに多額の費用が必要となる。県は、これらに資金的、人的の両面で積極的な支援を行い、地域の消防体制の拡充を図る。
清川村には現在、消防団が一つあるだけで、消防署(分署)はない。消防署の設置は村の悲願で、今回、実現に向けた大きな一歩を踏み出す。
「市町村の消防の広域化に関する基本指針」が2013年4月に改正され、広域化の実現期限を18年4月1日まで延長。また、国や都道府県における措置を他の広域化対象市町村よりも先行して集中的に実施することにより、自主的な市町村の広域化を着実に推進するため、消防広域化重点地域の枠組みが設けられた。両市村の指定はこの指針に基づくもの。