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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/02/20

【山梨】甲州市当初予算案 「ぶどうの丘」維持にPFI検討

 甲州市(田辺篤市長)は19日、2014年度(平成26年度)当初予算案を発表した。一般会計総額は173億3800万円で13年度当初と比べ0・7%減。
 主な新規事業では、勝沼ぶどうの丘官民連携導入支援業務委託に2534万8000円、産後ママの支援事業(施設整備)1225万4000円、奥野田保育所耐震補強工事に3667万5000円、小中学校エアコン設置(小学校分は設計・中学校分は工事)事業に8416万5000円、勝沼B&G海洋センター改修事業に1億4288万4000円−など。
 また継続事業では、近代産業遺産整備事業(宮光園)に1億5700万円、市道下塩後22号線改良事業に1億5600万円、多目的ポケットパーク整備事業に8745万円、学校給食センター建設事業に5億6961万8000円−などを盛った。
 このうち勝沼ぶどうの丘官民連携導入支援業務は、同施設が市の観光及び産業拠点で今後も維持し運営をするため、PFI手法によるコンセッション方式の導入を検討。将来に渡る施設整備及び管理運営に民間の持っている施設運営能力を活用する考え。市では2011年度から準備を進め、昨年12月に日本PFI・PPP協会(東京都港区)へ委託。新年度も同協会にアドバイザリー業務(随意契約)を委託する計画。今年8月以降には、ぶどうの丘内の施設調査を行うため、中長期計画作成業務を委託する考え。
 ぶどうの丘施設は、@インフォメーションホール売店A和室宴会場Bワインカーブ(地下)C展望ワインレストランDホテルEイベントホールFぶどうの丘温泉「天空の湯」G美術館H食事処−などや、噴水広場、遊歩道を備える。
 14年度当初予算編成について田辺市長は、「財政運営の一層の健全化を推進するためこれまでに行ってきた行財政改革の努力を緩めることなく、優先度や緊急度を充分に吟味した。甲州市まちづくりプランに基づく施策を積極的に推進する」と述べた。