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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/19

【群馬】前橋市当初予算の教育施設は28億越え

 前橋市は、新年度当初予算案に教育施設整備事業費28億7813万3000円を計上し、小中学校の改築や改修などへ向けた調査設計業務を計15校分委託する。また、荒砥中体育館の改築工事にも着工する。今回の事業内容で目を引くのは、校舎や体育館の改築へ向けた設計委託。今回の予算案には粕川小学校や第五中学校の校舎改築に伴う2年目事業費も含まれているほか、3月補正予算案に複数校の工事費を盛り込んでいる。

 新年度に着手する校舎改築設計は、元総社南小、第一中の2校。元総社南小は南校舎を改築する計画で、既存校舎は1958年築のRC造3階建て、延べ床面積1632u。計画では新年度に設計、2015年度から16年度までの2カ年で工事を進める予定。南校舎には職員室、家庭科室、音楽室、コンピュータ室、図工室、図書室、理科室などの特別教室が配置されており、南校舎の2階と3階には東校舎への渡廊下が設置されている。耐力度調査は神山設計(前橋市)が担当した。同校には1977年築の東校舎(S造3階建て、延べ床面積1118u)と65年築の体育館(S造平屋建て、延べ床面積687u)もあるが、両施設は改築対象外。
 第一中は、56年築のRC造3階建て、延べ床面積4950uの北校舎を改築する。工事は2015年度から2カ年で建設する予定。第一中には、1981年築のRC造3階建て、延べ床面積1691u規模の南校舎と、2005年築のRC造2階建て、延べ床面積1938uの体育館もあるが、これら2棟は改築しない。北校舎の耐力度調査は08年度にイノ設計(前橋市)が実施しており、同校舎には普通教室、職員室、コンピュータ室、美術室などが配置されている。
 このほか、体育館改築へ向け3校で設計、トイレ大規模改造に向け2校で設計に着手する。また、体育館つり天井の撤去工事、校舎外壁落下防止工事へ向けた設計にも取りかかる。加えて、桃井小の校舎および体育館の改築へ向けた耐力度調査に取りかかるための予算計上も施されている。桃井小は1977年築のRC造3階建て、延べ床面積2018u、78年築のRC造4階建て、延べ床面積3014uの2棟編成。体育館は78年築のS造平屋建て、延べ床面積738uとなっている。
 荒砥中体育館の改築工事には、新年度から2カ年で取りかかる予定。当初は2015年度からの2カ年事業を計画していたが、1年前倒しで着工することとなった。既存施設は1967年築のS造平屋建て、延べ床面積914uで、改築設計はミタカ計画工房(前橋市)が担当している。