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建通新聞社
2014/02/19

【大阪】なにわ筋線本格検討へ 大阪府

大阪府は、なにわ筋線の事業化に向け、2014年度から本格的な検討に着手する。14年度当初予算案には事業スキームの検討業務の委託費として400万円を計上。大阪市と折半することになっており、委託費は合計約800万円を概算。市の本格予算が固まり次第、検討業務を外注する予定だ。併せて、事業主体や費用負担割合などについて市、鉄道事業者(JR西日本、南海電気軌道)と協議に入る計画で、本年度末までに準備会を立ち上げる。
 なにわ筋線は、JR新大阪駅から北梅田駅(仮称)を経て、JR東西線の福島駅付近でなにわ筋に出て南下し、JR難波駅と南海難波駅に接続する計画。
 接続先に南海の汐見橋駅を加えた3ルート案もあったが、09〜11年度に府が近畿運輸局に検討を依頼した結果、JR、南海双方の難波駅に接続する2ルート案の方が採算面で優れていることが分かり、現在2ルート案が有力視されている。
 計画延長は10・2`。途中、経由駅の北梅田を除く、中津、福島、中之島、西本町、西大橋の五つの中間駅を設定。関西国際空港のほか、大阪都心のアクセス強化が期待される。概算事業費は2500億円。
 ただ、中間駅を無くした場合、1800億円まで事業費を削減できる計算もあり、中間駅の数や場所が今後の検討の中で大きなポイントになりそうだ。
 府は1月27日の戦略本部会議で、なにわ筋線をはじめ、北大阪急行延伸、大阪モノレール延伸、西梅田十三新大阪連絡線の公共交通戦略4路線について対応方針を決定。今後の事業の進め方などを示していた。