トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2014/02/18

【山梨】記録的豪雪、本県に打撃

 今月13日から15日まで本県を襲った観測史上最大の豪雪。国や県、市町村、民間団体などが被害状況の把握、対応に尽力している。豪雪でJR中央線、中央自動車道、国道20号など主要交通機関が通行不能となり、本県は陸の孤島¥態に。道路の立往生車両は1000台以上、雪崩発生、建物の全壊棟・半壊、信号機の支柱破損、停電、断水なども発生した。関係者は被災者の救助や除雪作業などに懸命に取り組んでいる。
 今回の豪雪で、甲府市では114p、富士河口湖町では143pを観測史上最大の降雪量を記録。豪雪を受けて県では対策連絡会議を開催し、被害状況の把握、道路の除雪対策などを検討。さらに横内正明知事は、防衛省や国土交通省に協力を要請。17日には災害対策本部を立ち上げるとともに、政府調査団と意見交換を行い、除雪の推進、避難所の開設、停電の早期復旧要請などを進めていくことを確認した。
 また、県内の被害状況は、道路通行止め(17日6時現在)は、中央自動車道全線、中部横断道全線、東富士五胡道路全線、国道20号の神奈川県境から甲州市勝沼町勝沼までなど。県管理の国県道の通行止めは32路線41カ所。林道も多くが通行困難な状況になっている。警察関係の被害(17日午前0時現在)は、庁舎窓ガラス、交番・駐在所などのカーポート23カ所、交通信号機支柱破損など23カ所。
 建物被害(17日午後2時現在)は、全壊19棟、半壊22棟、一部損壊74棟。そのほかにビニールハウス倒壊、停電、断水などが発生している。
 農業施設の被害(16日午後4時現在)では、中北地域でハウス倒壊110件、ハウス豚舎倒壊(10棟、田宮)、共選場の損壊(JR甲府市)が発生。そのほかの地域でも同様の倒壊が発生した。
 また、富士吉田市、早川町、富士河口湖町、山中湖村について災害救助法を適用した。
 さらに、17日に招集予定だった2月定例県議会は、大雪に伴う交通事情により議員の参集が困難なため、招集を19日に延期した。