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日本工業経済新聞社(茨城)
2014/02/18

【茨城】常陸大宮市が当初予算案に道の駅整備費を

 常陸大宮市(三次真一郎市長)は14日、2014年度(平成26年度)当初予算案を公表した。主な事業としては、道の駅整備事業に2億9270万1000円、橋梁耐震化事業費に2億6500万円、道路新設改良費に4億6930万6000円、消防本部訓練塔整備事業に7806万円、第二中学校整備事業に6700万円、消防防火設備整備事業に3490万円などを盛り込んだ。一般会計には前年比1・7%増となる、210億6000万円を計上。このうちの普通建設事業費には、20億2216万4000円とし、同比69・7%の大幅増となった。
 主要事業のうち道の駅整備事業は、岩崎地内を通る国道118号線沿いに、地域振興策として6次産業化を推進させるための休憩施設整備を行う。施設規模は、屋内1411u、屋外2万4162uの、合計2万5573u。導入施設としては、@駐車場やトイレなどの休憩施設A情報発信コーナーB飲食直売や地場産品の製造・販売などの地域連携施設C公園や農園、親水公園、イベント広場などの交流・体験施設を計画するもの。当初予算に盛り込まれた事業費は、道の駅の実施設計費、敷地の造成費、親水広場整備工事費に充てられる。道の駅駅舎や外構工事などは再来年に予定し、同年中に完成させる。
 橋梁耐震化事業は、大桂大橋、宇留野圷橋の2橋を対象に工事を実施する。このうちの大桂大橋は、1991年に建設されたPC橋で、橋長747mのうち、市管理分は341m。残りは隣りの城里町が管理している。工事着手は渇水期よりも少し早い時期に行う見通しとしている。一方の宇留野圷橋は、1988年に竣工されたPC橋で、橋長328m。工事は、新年度の渇水期中に行う。
 消防本部訓練塔整備事業については、消防本部の敷地内において、訓練塔を2塔新築するもの。うち主塔は5階建てで、高さ17・6m。もう一方の塔は3階建てで、高さ9・7mのものを整備する予定。
 第二中学校整備事業については、同中学校校舎と屋内運動場の改築に伴う実施設計費として予算計上した。
 このほか、特別会計の温泉事業会計では、山方、御前山地域の温泉施設において、木質バイオマスチップボイラーの設置に向けた測量設計委託費として740万円を予算化している。ちなみに本年度は、美和地域の温泉施設において、ボイラーの設置工事を実施している。
 予算発表の席上で三次市長は「地方交付税の減額が見込まれる厳しい財政環境だが、財政健全化に努め、市総合計画の推進と姿勢発展につながるよう配慮して予算編成を行った」と述べていた。