日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/17
【群馬】懸命に除雪対応する建設業者
観測史上最大の大雪に見舞われた県内では、建設業者による除雪作業が14日から夜を徹して進められている。懸命な作業の結果、東毛地域や前橋、高崎など都市部においては走行車線が確保されつつあるが、他地域と比べ積雪量が多かった藤岡・富岡管内では未着手の路線もある。17日10時時点で、県管理道路20路線・22区間が規制されている。
県道路管理課によると、除雪作業は建設業者によって雪が降り始めた14日から間断なく続けられている。東毛地域では比較的積雪量が少なかったこともあり、館林および伊勢崎管内では作業が終わったほか、太田管内でも一部路線を除き完了。幹線道路においては片側2車線を確保できているという。
前橋や高崎の都市部においても懸命な除雪作業により、片側2車線の幹線では1車線分の空間が確保されており、不通となっている区間はない。降り始め時に比べると、スムーズな走行空間が取り戻されつつある。
北毛地域においては、日ごろからの降雪地帯で、その対応に慣れているということもあり、目立ったトラブルなどはないという。
ただ、藤岡・富岡管内では、積雪量自体が北毛地域をはじめ、県内他地域と比べても多い。特に下仁田町や南牧村、奥多野方面の状況が深刻で、下仁田町の国道254号や主要地方道下仁田軽井沢線では17日10時現在で通行規制が解除されていない。県道路管理課によると「除雪が手つかずの路線も残っている」といい、通行規制されていない路線でも不通の路線がある。幹線の除雪に全力を挙げ、その後順次、枝線の除雪にもとりかかっていく。
建設業者だけでなく、道路管理者も24時間体制で除雪対応にあたっている。県道路管理課では全職員がローテーションを組んで県庁内に泊まり込みで対処。県内12土木事務所でも複数の職員が同様に対応している。県道路管理課担当者は「現段階でいつ除雪作業が完了するかは何とも言えないが、早期完了に全力を挙げる」と話している。