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建通新聞社(静岡)
2014/02/17

【静岡】静岡県が14年度当初予算案 投資的経費は2・5%増の1824億

 静岡県は14日、2014年度の当初予算案を発表した。一般会計予算は前年度当初比3・6%増の1兆1802億円、投資的経費は前年度当初を2・5%、44億6000万円上回る1824億6800万円を計上した。投資的経費の増加は、地震・津波対策や県立学校整備などによるもので、前年度を上回るのは3年連続となる。
 14年度予算案は、@大規模地震への備えA「内陸のフロンティア」を拓(ひら)く取組B富士山を活かした地域の魅力づくりCエネルギーの地産地消−など八つの分野に重点化して編成。特別会計は前年度当初比13・2%増の4927億3300万円、企業会計は同14・8%増の591億6900万円で、3会計の総額は同6・5%増の1兆7321億0200万円。
 大規模地震への備え(地震・津波対策アクションプログラム2013関連事業)には411億円余を計上した。このうち交通基盤部所管では、河川堤防の嵩上げ・耐震化、海岸防潮堤の耐震化などを行う津波対策関連事業費83億7600万円、浜松沿岸域の防潮堤整備を行う津波対策施設等整備関連事業費60億0500万円を盛り込んだ。
 また、営繕関係ではオフサイトセンター・環境放射線監視センターを富士山静岡空港西側へ移転するための建築工事に着手する事業費2億8600万円、地震対策として水産技術研究所(焼津市)を移転改築するための事業費(基本設計)1600万円を計上した。この他、新規事業として大規模地震発生時に災害公営住宅を迅速に供給できるように標準設計を作成する。
 「内陸のフロンティアを拓(ひら)く取組」関連の新規事業では、企業会計に内陸フロンティア関連工業団地供給モデル事業費20億5000万円を計上し、小山町湯船原地区で工業用地の先行造成を行う。
 また、新富士IC周辺内陸フロンティア検討調査費1000万円で、新富士インターチェンジ周辺に観光拠点施設を整備するための基本構想を策定する。この他、企業立地推進資金などを創設し、県内への設備投資を促進する。

2月補正案 一般公共事業費92億

 14日、14年度の当初予算案と同時に13年度2月補正予算案を発表した。国の補正予算に対応した一般公共事業費には92億5900万円を計上した。
 建設関係では、県立学校(特別支援学校14校、34棟)の外壁安全対策工事を進めるための事業費3億7060万円を盛り込んだ。
(2014/2/17)

建通新聞社 静岡支社