日本工業経済新聞社(群馬)
2014/02/14
【群馬】館林市2014年度当初予算案
館林市(安樂岡一雄市長)は14日、2014年度当初予算案を公表した。都市基盤整備などに充てる普通建設事業費は26億7805万5000円とし、前年度と比べ3億8223万円の減額となった。しかし、3月議会に上程する本年度補正予算案に、14、15年度に予定した小中学校耐震化工事費約11億円を前倒しして盛り込む予定であり、実質的には増額の編成となった。
3月補正予算案に盛り込む耐震化工事予定施設は、第九小の屋内運動場(S造平屋建て、延べ床面積635u)、多々良中校舎(RC造4階建て、延べ床面積4065u)に加え、2カ年事業の2年目を迎える第十小校舎となっている。これら3施設の工事で、教育施設耐震化が完了する。
記者会見した安樂岡市長は、新年度予算案を「まちに少しずつ見えてきた元気を後押しする予算」と表現。安心安全なまちづくりや暑さ対策、公園事業などに重点を置いた。
主要事業を見ていくと、足次町の渡瀬公民館へ、既存施設の改修と増築工事へ事業費2億5000万円を計上。増築部はRC造2階建て、延べ床面積450u程度。つつじが岡公園リニューアル整備事業費も2億991万500円を措置した。新年度から温室を含め施設改修工事に取り組む。同事業費のうち、温室関係費は約1億8600万円を占め、給排水や電気設備工事も行う。
新規で防災拠点等太陽光発電施設設置事業費8351万7000円を確保。対象施設は総合福祉センター、保健福祉センター、向井千秋記念子ども科学館の3施設。同科学館では、プラネタリウムのリニューアル整備にも取り組む。事業費に3986万4000円を充当し、新しい機器のリースなどを行う。
土木関連では、継続の幹線排水路整備事業に1億170万円を盛り込み、準用河川宮田川や岡野幹線排水路、宮田2号幹線排水路の改修などを実施する。また、橋梁長寿命化修繕事業で工事が開始される。事業費は4093万円。
そのほかでは、土地区画整理事業費6億6015万6000円、公園競技施設管理運営費(弓道場建設工事含む)1億1820万円、児童育成クラブ施設(第九小校区)整備費3114万3000円、小規模農村整備事業費(苗木地区)1879万7000円などが並んだ。
これらにより、一般会計予算総額は268億4000万円とし、前年度比0・1%増となった。