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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/02/13

【山梨】県14年度予算案に富士山関連12億円

 県は2014年度当初予算案に、重点施策である「富士山の保全・安全対策」として13年度の約3倍となる12億4018万2000円を計上した。そのうち世界文化遺産景観関連公共事業には4億5124万3000円を配分し、松くい虫伐倒駆除、景観防護柵の設置などを計画。登山道関連公共事業(2億1000万円)では導流堤や登山道の補修などを行う。新規事業では、富士スバルロッジ周辺整備として五合目スバルロッジ解体に向けた測量、地質調査に636万2000円を盛り込んだ。
 14年度の富士山関連の主なハード関連事業は次のとおり。
【世界遺産保存管理】
 ◆(新規)来訪者管理戦略策定事業(1562万6000円)=吉田口登山道収容力検討委員会の開催。吉田口登山道における来訪者管理戦略策定委託(富士山保全推進課)
【保全対策】
 ◆富士山六合目臨時公衆トイレ設置(439万2000円)=六合目安全指導センター脇に焼却式仮設トイレ6台を設置。常設化のための基本計画策定(観光資源課)
 ◆(新規)世界文化遺産景観形成支援事業(3000万円)=構成資産の緩衝地帯および保全管理区域内において市町村などが行う建築物の修景、景観を阻害する屋外広告物の除却などに助成する(美しい県土づくり推進室)
 ◆世界文化遺産景観関連公共事業(4億5124万3000円)=松くい虫伐倒駆除、電線類地中化、景観防護柵の設置など(県有林課、治山林道課、道路管理課)
【安全対策】
 ◆(新規)現地連絡本部運営事業(2275万3000円)=通信手段の確保(無線LAN、Wi−Fi環境の整備)、関係機関ネットワーク構築(無線機、携帯電話借り上げ)(富士山保全推進課)
 ◆(新規)五合目総合管理センター整備事業(2711万3000円)=吉田恩組所有のスカイパレス借り上げ、新センターの備品など購入(富士山保全推進課)
 ◆(新規)富士スバルロッジ周辺整備事業(636万2000円)=五合目スバルロッジ解体へ測量、地質調査(観光資源課)
 ◆(新規)富士山六合目安全指導センター等整備事業(698万8000円)=安全指導センターを改修するため基本計画を策定する。安全指導や休息ができるスペースを設置する。常設トイレも整備(観光資源課)
 ◆登山道関連公共事業費(2億1000万円)=導流堤や登山道の補修など(道路管理課)
 ◆(新規)富士五湖水上安全確保対策(853万5000円)=老朽化した警備艇の更新など(警察本部)