建通新聞社
2014/02/13
【大阪】新たな基礎設置工法を提案公募 府の屋根貸
大阪府住宅まちづくり部は、府有屋根貸し事業の太陽光パネル基礎設置工法について、新たな提案公募を2月20日から受け付ける。受付期限は3月6日。前回の提案公募で認定したRC造の陸屋根を対象とした設置工法のほか、RC造の傾斜屋根と金属屋根も対象に加え、広く設置工法を求める。併せて、2014年度に実施する屋根貸し事業の対象施設を絞り込み、今夏にも設置事業者を公募・選定する。
同事業は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し、府が13年度から実施。府有施設の屋上を民間事業者に貸し出し、太陽光パネルを設置して収益を上げてもらう。府は賃料収入を得て初期投資なしで再生可能エネルギーを普及させることができる仕組み。
また、太陽光パネルの適切な設置に備え、標準的な基礎設置工法を府が公募・認定する制度を創設。昨年の提案公募では「RC造陸屋根を対象としたアンカーで固定する工法」だけに絞り7工法を選定した。
担当者は、「府有施設の屋根の形状もいろいろ。設置工法は幅広く認定しておきたい。メーカーから『新たな工法を認定しないのか』といった問い合わせも寄せられていた」と追加公募に至った理由を挙げる。
今回の提案公募では、躯体に緊結することが可能なRC造の陸屋根と傾斜屋根、カラーガルバリウム鋼板による立ちハゼ葺き・段葺きの金属屋根を対象に、国内で自社開発・自社設計した、府内に営業拠点を置くメーカー・企業などから設置工法の提案を求める。
受け付けた提案は、3月中に府が設置する外部有識者による検討委員会で、標準的な工法として採用が可能か審査し、14年度早々に認定する。
併せて、新旧いずれかの工法で設置可能な府有施設を洗い出し、遅くても今秋までに設置事業者を決め、年内に太陽光パネルを設置するスケジュールとなっている。
屋根貸し事業者を選定中の(仮称)泉北・泉南地域支援学校と南大阪高等職業技術専門学校の2施設については、早ければ2月中に審査を終え、事業者を決定する予定。